誰も知らない [映画(た行)]
- 製作年:2004年
製作国:日本
監督:是枝裕和
出演者:柳楽優弥、北浦愛、木村飛影、清水萌々子、韓英恵、YOU他
ストーリー:少年とその母親の二人が引っ越してきた。母子家庭を隠し、父親は単身赴任だと大家には告げていた。でも、本当は子供は長男明のほかに3人もいた。母はデパートで働き、明が家事を担当した。4人の子供たちは理由あって学校にも通わせてもらえず、一日中部屋に閉じこもって生活していた。そんなある日、母は明に「好きな人がいる」とつげ、すぐ帰ってくるからと家を出て行った。それから母は帰ってこなかった、、、。 -
この映画は、1988年に起こった「巣鴨子供置き去り事件」をモチーフにしたものらしい。
映画の冒頭に「実際の事件をモチーフにした」というような表記で出てくる。
それを踏まえながらこの映画を見ると、すごく重みが出てくる。
この映画では、終わりまで誰も涙を見せないが、それがまたなんとも淡々としていて、日常という逃れたくても逃れることのできない絶望感を感じさせる。
映画自体は長いなぁと感じたが、この長さこそ、残された兄弟の時間から比べれば全然たいしたものではないと思うと、彼らの母親を待つ時間の長さがよりリアルに感じられてちょっとまいってしまった。
そして、柳楽優弥くんの演技、やっぱり監督が瞳に惚れただけあって、澄んだ瞳がまたこの映画を考えさせるものにしてくれます。
受賞は納得でした。
参考:『「誰も知らない」ができるまで 』
自己評価(5段階)★★★★☆
着信アリ [映画(た行)]
- 製作年:2003年
製作国:日本
監督:三池崇史
出演者:柴咲コウ、堤真一、吹石一恵、筒井真理子、松重豊、岸谷五朗、石橋蓮司他
ストーリー:合コンの最中に陽子の携帯が鳴った。着信アリのメッセージを確認すると、携帯の画面には、自分の携帯番号から3日後の時刻で着信履歴が残っていた。顔色を変えた陽子は、さらに留守電が入っているのに気付き、その留守電を聴くと、自分の声に似た悲鳴が残されていた。3日後、陽子はその時刻に変死した。さらに、数日後、陽子と合コンに参加していたケンジも同様に携帯に自分の番号からの着信履歴と留守電が残されていた、、、。
この映画、リアルに怖いです。
携帯ってたいていみんな持ってるじゃないですか。
だからこそ、携帯の登録されている人へつながっていくこの怖さ。
そして、電源おとしても解約しても逃れられない。
自分と置き換えるとめちゃ怖いですねー。
自分の死亡時間がわかるのって、めちゃくちゃ怖いものですね。
よく、質問とかで「明日死ぬとしたらあなたは何をしたいですか?」って質問あるけど、「怖くて何も出来ない」が本当の答えじゃないかと思った。
おいしいものを食べるとか、死ぬほど飲みまくるとか、ありえないと思った。
そんなリアルな怖さを味わえる映画です。
ただし、携帯を持ったことがない人には、いまいちかもしれません(笑)
自己評価★★★☆☆
遠い空の向こうに [映画(た行)]
製作国:アメリカ
監督:ジョー・ジョンストン
出演者:ジェイク・ギレンホール、クリス・クーパー、クリス・オーウェン、チャド リンドバーグ、ウィリアム リー スコット、ローラ・ダーン他
ストーリー:1957年10月、ソ連が世界初の人工衛星を打ち上げたニュースが流れた。そのニュースを知ったホーマーは、実際に夜空でそれを見てロケットの虜になってしまう。知識のないホーマーは、仲間はずれにされていた秀才に声をかけ、ロケットを作り始める。だが、ロケット作りがエスカレートするほど、ホーマーを炭坑夫として育てたい父親と衝突するのだった、、、。
この映画では、いろんなテーマについて触れている。
自分の夢、友情、家族愛(親子、夫婦、兄弟)、先生と生徒の信頼関係。
そして、一番最後に本物の登場人物が写真等で出てくるが、これを見て本当にこの映画は実話だったんだと思い知らされる。
最後まで観てこそ、この映画のよさが味わえると思った。
学校の先生に是非観てほしい映画ですね。
自己評価(5段階)★★★★☆